ささやかな幸せを求めて

旅と食と読書を通して人生のハッピーを追求しています。

ヒゲの災難

日陰者の考察

世の中は理不尽である。

どれほど人に害為す訳でもないのに、意味もなく疎んじられ、のけ者にされる悲しい日陰者がいる。(-_-メ)

その日陰者のひとつが「ヒゲ」である。

名は体を表すというように、近年「ヒゲ」と仮名で書かれることが、そもそも地位の下落を端的に表している。

その昔、社会的地位ある人々の顔を堂々と飾った時代には「髭」という立派な漢字が当てられていたのだ。


これほどまでの地位急落は、裏で何者かが策略を巡らせているに違いない。

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かつて「髭」は男の顔を飾る「華」であった。


事実私が「アゴ髭」を蓄えた時には、友人、知人、親戚、家族、まさに諸人こぞりて「オーマイガァ」、「似合わない!」、「笑えるぅ~!」「どしたの?」「誰か止めななかったの?」「何で?」等々、心無き雑言を浴びせかけられたのであった。


「無精ヒゲ」ともなれば、更にキワ物扱いされ、ダメ人間の「のぼり旗」のような言われ様である。


確かに、電車に乗って周りを見渡してもヒゲ面の男は極めて少ない。


近頃ではサッカーなどの影響で「タトゥ」がお洒落の地位を得たためか、よりマイノリティー感を強めている。


私見で恐縮だが、男性の顔に占めるヒゲ面積と、女性の社会進出度には深い相関関係があるように思う。

事実、中東辺りの国々は髭面男が大半を占め、女性の社会進出度は極めて低い。


アジアで男女の平等意識が突出して高い国として知られる中国では、髭面男は殆んど見られないのである。


さて翻って本邦をシゲシゲ眺めてみると、やはり近年の目覚ましい女性の社会進出に伴い、男性のヒゲ面積は縮小の一途を辿っているのであった。


斜陽・・・。
まさに顔面界の没落貴族が「髭」なのである。


今日の幸せ

ゴールデンウイークとは言え、コロナ緊急事態宣言下の東京では羽をむしられたトンボのようで、どこへ飛んでいくことも出来ないのだ。


新聞報道によると、在宅を余儀なくされた男性にアンケート調査をした結果、コロナ以前と比べて「ヒゲを剃る頻度が減った」と答えた人が実に75.1%に達したというのだ。


そして99.9%の男たちが、この髭剃りという行為を無駄な作業と位置づけ、より短時間で片づけたいと思っているのであった。


この状況をどこかで見ていたのか、世界の「Panasonic」が、これまた世界初の6枚刃電気シェーバーを6月6日に発売するのだという。

「6・6・6」と、語呂合わせで受けを狙ったのであろうが、値段も「6万円」という事なので、うっかり笑えない。

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愛用の「Gilletteフュージョン」月に一回交換するのが惜しいほど抜群の耐久性。


耐用年数3年として、一日当たり約55円

ビジネスホテルに備えてある2枚刃の貝印シェーバーが1本約25円である。


パナソニック製は、旧式の5枚刃シェーバーでさえ、処理時間が短く、お肌つるつるで剃味爽快。

何処まで刃は増えるのか・・・こうなると6枚刃への期待はいやがうえにも高まるのである。


使い捨て二枚刃は本体がプラスチック製の為フワフワと納まりが悪い上に、ヘッドが小さく肌に当たる圧力が高いせいか、使用の度に剃り跡のあちこちから出血し、さながら落武者のようになる。


使い心地とスピードを取るか、値段と剃毛技術の向上を取るかは、人生の目的に応じて各人が決めればいい。


かく言う私が如何にしているのか知りたい諸氏の為、参考までに申し上げると、私は生粋の「Gillette」派である。

鋭い切れ味を示す片刃が整然と5枚並ぶ姿は壮観である。

加えて、なんとその刃が微妙に振動し肌をタッピングするものだから、ヒゲ一族は逃げ場を失い、為す術なく刈り取られて行くのである。

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サルには「髭」が無い。

ゆっくりと風呂に入り、流れる汗を潤滑剤としてヒゲを当たる。
皮脂と共に古い角質も一緒に刈り取られ、ツルツルの玉肌「湯上りのいい男」が一丁上がる。


この後冷えたビールなどを頂けたら、まさに「生きている歓び」に浸れるというものである。

さて、ボチボチお風呂に入って「ヒゲ当たろ!」

ああ、ヒゲが有って良かった!💛

Gilletteさん、ありがとう。