微熱的発熱
連休だというのに体調が優れない。
36度9分という、微妙な発熱である。
大台にほんの少し届かないところが、自分らしくて愛おしい。
原因は分かっている。
こいつとは生涯付き合っていくつもりだ。
しかし、今回の微熱「質が悪い」のは神経系を冒していることである。
主戦場である腰から坐骨神経一帯は焦土と化し、歩行にも支障を来たしている。
悲しいかな、腰を攻められると人間はモロイ。
身動きが出来なくなるのだ。
そんな訳で、期せずしてコロナ緊急事態宣言下にあっての、「模範的寝たきり生活」がスタートしたのであった。
今日の幸せ
微熱は良い。
全身の気怠さは、飲酒行為に似ていなくもない。
兎に角、トロトロした半覚醒の状態で、「夢と現」を行き来する心地良さは捨て難いものがある。
普段はなかなか手が出せない小説も、ユルユルと味わいながら堪能出来る。
もう一つはエンドレスのYouTubeネットサーフィンである。
今更ながら、YouTubeの発信する情報量の多さには驚嘆する。
知りたいものは何でも此処に有ると言っていいだろう。
その数多ある番組の中で、私の微熱を灼熱に駆り立てたのが、75歳のYouTuberが発信する「ひろちゃん農園」の畑作のノウハウである。
御年75歳のひろちゃんが、土づくりから懇切丁寧に農業指導をしてくれる。
「こんな畑を自分で作り、採れた野菜を食べたい!」
・・・400年続いた百姓のDANが熱く燃える。
よし、今年こそは、百姓に挑戦してみっぺかぁ・・・と病床に在りながらも北関東訛りで決意するのであった。
勿論、毎日健康で動き回れることは最高の幸せである事には違いない。
しかし、時折立ち止まって手の届く範囲を見回すことも大きな発見に繋がるものだ。
こうして明日に「生」を繋ぐ希望が見えたのも、この虚弱な体のおかげです。💛
感謝を込めて、ありがとう。