ささやかな幸せを求めて

旅と食と読書を通して人生のハッピーを追求しています。

うっせぇわ

流行歌の考察

どうも最近の歌に馴染めない。
一時は加齢現象かと諦めていたが、最近極端に違和感のある歌に出会い、確信に変わった。

こんな歌は嫌いだ。(T_T)


曲調はハードロックなのだが、そのヴォーカルと歌詞がなんとも凄まじい。
明らかにうら若き女性の声だが、「うっせぇ、うっせぇ、うっせいわ」と何かに取り憑かれたように連呼する。


確かにテンポも良く耳に残る。
だが、その怨念のはけ口のような歌いっぷりに、目新しさと面白さは理解できても、我が同胞80兆の細胞が全力で忌避するのだ。


万物には波動が有り、音はまさに「波」である。
人の好嫌の情は様々、他人の趣向をとやかく言うつもりは毛頭ないのだが、自分の細胞たちをこの歌の波動に晒したくない。


目に見えないものの中に「心」という「人の本質」があるならば、我が情操は快い波、心を打つ波に揺らせて育みたいのもである。


まぁ、こういう事をしたり顔で言う親爺に向けて「うっせいわ」と仰りたいんでしょ?
はいはい、もう黙りますわ~ん(^^♪

今日の幸せ

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イタリア文化会館:さすがイタリアの誇るカルチャーホール。プレートまでもが何気にハイカラ。


うららかな春の日和に誘い出され九段坂へ向かった。
八月でもなければ凡そご縁の薄い場所である。

目指すは「イタリア文化会館
これまた一生ご縁のない場所かと思いきや、友人からコンサートチケットを頂き、急遽ご縁ある場所となった。


14時開場とあって既にイタリア文化会館門前にはかなりの数の人々たむろしている。
おやおや・・・。

観客の平均年齢が図抜けて高い。
私と同じ年齢層と思しき人は数えるほどしか居ない。

大体に於いてクラシックは人気薄である。
加えて特にこのコロナ禍以降、拍車がかかり、滅びゆくジャンルとなっている。

本日の演目はイタリアとは全く関係の無い、ショパンの少作集。
舞台にはピアノ1台・・・いかなコロナ下のコンサートとはいえ、これ寂しすぎないか?

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ステージに置かれた一台のピアノが至福の時を刻む


しかし、要らぬ心配・・ピアノ一台で大向こうを唸らせようという猛者である。
全くの杞憂であった。

ノクターン」「ワルツ」など耳慣れたメロディーが心地よく耳に飛び込んでくる。
鍛え抜かれた細い指先から、魔法のように魂の旋律が紡ぎ出される。


いつしか高齢の観客たちは一人、また一人と眠りに落ちてゆく。
ホール全体が大きな揺り籠のようだ。

素晴らしい。
私の80兆の細胞が、豊穣の調べに共鳴し、嬉々としている。

美しい音楽と共に在る幸せ・・・。
この幸せが味わえるのならば、年を重ねることもあながち悪くないゾ (^^


友人のおかげで今日も至福の時に巡り会えました。💛

ありがとう。