ささやかな幸せを求めて

旅と食と読書を通して人生のハッピーを追求しています。

忘却無用!

我利我利の考察


夏は「ガリガリ君」が旨い。

ガリガリ君と言えば、ご存知埼玉の星「赤城乳業」が製造する、氷菓界の巨人である。


さまざまな味のバリエーションを揃えながらも、いまだに一本70円という価格を維持し、国民の負託に応えようという「公の心」を宿した「君子」でもある。


発売から30年、年間の販売本数は「4億8千万本」。
なんと国民一人当たり年間「4本」を口にしている、まさに日本の夏を象徴する「国民食」と言えよう。



ガリガリ」と書くと、とても爽やかな話題となるが
「我利我利」と漢字をあてた途端に、にわかに風向きが怪しくなるから不思議である。


この我利我利は、後に「亡者」を従え、『他人の事はお構いなく自己の利益だけを求める人』を指す言葉となる。

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夏はガリガリ、冬はネギ。渋沢栄一の故郷深谷市は美味いものあるっぺよ~


「我利我利亡者」と言えば、先頃中國共産党が「結党100周年」を迎えたらしい。

らしいが・・・個人的にこれといった感慨はない。



感慨どころか、このはた迷惑な隣人の「所業」には不快感のみが募る。
この方たち、自国の利益に繋がるとなれば、手段は選ばない。



孔子学院」による他国での思想教育から始まり、「1000人計画」、「香港弾圧」、「チベット征服」、「新疆ウイグルの弾圧」、「インド国境浸食」と四方八方に手足を伸ばし、世界中に「はた迷惑」と「粗悪な製品」を巻き散らかすことに余念がない。



ついでに「台湾統一」は共産党の「使命」だそうで、自分勝手もここまで来ると空恐ろしい。

勝手に使命感を持たれた台湾人はオチオチ寝てもいられないのである。( ゚Д゚)


日本政府も手をこまねいてないで、結党100周年のお祝いにガリガリ君でも送り付け、「公共」の何たるかを示して欲しいものである。



しかし、相手は14億。
一人1本ずつ配っても日本の消費量の3年分。
ったく、どこまで行っても我利我利だわい (´Д`)


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世界の中心はオイラ達という我利我利の「中華思想」。もう中心でも何でも良いから、こっちへ来んといてやぁ~

今日の幸せ

Prim Videoで「Fukushima 50」を観た。
勿論、映画には賛否両論ある。


人物の描き方は視点を何処に定めるかにより、大きく変わって来よう。
あの人が良くて、この人が悪いという勧善懲悪のヒーローものでも無い。


しかし、我々にはこの映画を見る必要が有る。


東京電力福島第一原子力発電所」で起こった、日本史上三度目の「被爆体験」を忘れない為にも。


全基が水蒸気爆発してしまったら、日本の半分が人の住めない焦土と化すという極限の中、最後まで残った69名の関係者たちがどのように振舞ったかを知る為にも・・・。


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東京電力福島第一原子力発電所。ここで生み出される電力は全て東京で消費される事を忘れてはならない。


「2011年3月11日 15時」、関東大震災の45倍というエネルギーを放出した日本海溝のプレートの沈み込みが、高さ「15メートル」の津波となって福島第一原発を襲った。


制御するための全ての電源を喪失し、暴走する「原子炉」。


指揮を執った発電所所長「吉田昌郎」は、69名の技師達を前に「一緒に死んでくれ」と要請し、原子炉格納庫に突入するための「究極の人選」が始まる。


家族に遺書を残し、灼熱高濃度の放射線渦巻く、漆黒の死地に赴いたベテラン技師達の思いを共有するだけでも、この映画に触れる価値が有る。



我利我利の対極にあるのは、「自利利他」という概念である。


家族、肉親、地域住民、広くは日本国民を守らねばならないという、想像を絶するプレッシャーの中、「大義」の為に払われた69の自己犠牲。

私は「Fukushima 50」の中に、自己の利益のためでなく、他の人々の 救済 のために尽くす「利他の心」を見た💛


嵐のような「毀誉褒貶」の中、吉田所長は事故から2年後、全身癌により「58歳」という若さでこの世を去った。


あの時に、彼等が居なかったら、我々に今の生活が有るのだろうか?


世界が震撼したあの日々を冷静に思い返す時、我々から「福島」に対して届けるべき言葉は、今も、この先の未来も、尚ここに帰結するのである・・・・・・・『ありがとうございました』



今年で東日本大震災から10年の節目を迎えたが、尚、心の傷は深く、映画を観るのも複雑な思いである。


福島の復興を心より願いつつ、東日本大震災の犠牲となった「22,303名」のご家族様をはじめ、関係者皆々様に改めて、衷心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り致します。  合掌