「水の泡」の考察
東京オリンピックが無事(?)閉幕した。
選手達の激闘に、共に涙し、喜びを分かち合った方々も多いのではないだろうか・・・。
しかし、今回もいろんな人がいたなぁ~(´Д`)
この機に名前を売って一旗揚げるつもりで来日したのに、競技にさえ出場できない事が判明するや、急遽「出稼ぎ人足」と化すため、選手村から逃亡したなどという事件も有り、悲喜交々の人間模様が交錯した。
このところ寝不足で、呆けた私を激しく刺激してくれたのが「河村たかし」名古屋市長である。
トヨタの配慮で報告に訪れたソフトボール日本代表後藤希友選手の金メダルに、いきなり「嚙みついた」という例の事件だ
その瞬間から世界中を敵に回し、ボコボコに叩かれた市長は、遂に「三月分の給与返上」を申し出て、世間の許しを請う羽目になった。
ほんの出来心とは言え、一口で150万円は随分高くついた。
河村市長は『どんなに目立てたとしても、メダルだけは噛むんじゃなかった・・・』と、今更ながらに「臍(ホゾ)を嚙んで」いるとか・・。(´Д`)
斯(カ)くして、持ち味の「軽さ」が災いして、折角の晴れ舞台も「水の泡」となったのである。
世の中大変な事になって来た。
世界中がやれ「コロナ」だ、やれ「オリンピック」だと騒いでいるうちに、中東の要衝「アフガニスタン」では、イスラム原理主義勢力の「タリバン」が首都カブールに侵攻し、大統領府を制圧してしまった。( ゚Д゚)/
タリバンが州都攻略に乗り出したのが8月6日だというから、首都陥落まで僅か10日の出来事であった。
タリバンの余りの勢いに、「ガニ大統領」は一戦交えるどころか、ホイホイと国外に逃げ出してしまった為、2001年米国同時テロ後に発足した民主主義政権は20年目にして大崩壊に至ったのだ。
日本人の感覚では、「原理主義」だろうが、「踊り念仏」だろうが人様の宗旨がどうであれ、今晩の夕食にはさして影響は無いといったところであろう。
しかしこのタリバン勢力の困ったところは「アルカイーダ」という武装テロ組織を内包しているところにある。
世界を震撼させた「9.11の同時多発テロ」の悪夢が再び現実味を帯びて来た。
世界の民主主義国家が何百兆円という資財と、20年という歳月を掛けて取組んだ「安心安全の枠組」は、僅か10日で瓦解し、全て「水泡に帰して」しまった。
見極め甘く、安易に駐留米軍撤退を指示した「バイデン大統領」は、この件で自ら再選の目を摘んでしまったであろう。
堂々と胸を張り大統領府に入る髭面のタリバン戦士とは対照的に、背中を丸め、「ガニ股」でタラップを上るガニ大統領の姿は、賞味期限を迎えた民主主義陣営を彷彿とさせ、何ともやるせないものであった。(´Д`)
今日の幸せ
人は何らかの「目的」に向うとき、最善の案を企図(キト)して事に臨む。
しかし、ほんの僅かな思惑の齟齬(ソゴ)により、一瞬にしてその全てを失ってしまう事が多々有る。
思惑とは言わないが、研究開発などは一つの「仮定」を検証をする為に何万回という実験を繰り返すものである。
物理や科学の世界では何世代にも渡り理論の検証が行われることもあるという。
思うように結果が出ないとき、全てが「水泡に帰したとき」、研究者・技術者達はどのように心を整理し、折れそうな気持を再び奮い立たせているのだろうか?
その答えとして、明日を担う若者に、我々世代の心を揺さぶった「HONDA」の魂を伝えたい。
頑張っていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢はかなう。
そんなのは幻想だ。
たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢はかなわない。
そんな事、現実の世界では良くある事だ。
けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ。
技術開発は失敗が99%。
新しい事をやれば、必ずしくじる、腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。
さあ、昨日までの自分を超えろ。
昨日までのHONDAを超えろ。
負けるもんか!
ご存知、一代で「世界のHONDA」を創った本田宗一郎氏のイズムを端的に表した名キャッチコピーだ。💗
努力のすべてが水泡に帰し、心が折れそうになったら、思い出して欲しい。
泣いても良い。
拳を握りしめ、歯を食いしばって、もう一度立ち上がろう。
・・・負けるもんか!